こんにちは、カナダに移住してからローカルビールを飲む毎日が楽しくて肝臓を休める暇がない Yuki (@yukiecdblog) です。
海外に行くとやっぱり楽しみたいのは現地のビールですよね!
カナダにも海外らしいビールが豊富で、レストランのテラス席で楽しむのはもちろんですがお土産に持って帰っても喜ばれます。
そこで、カナダのビール事情とお土産にもおすすめできるカナダで人気のビールをご紹介します。
カナダに旅行に行く予定がある方、海外ビールがお好きな方へのお土産に持って帰ろうと思っている方は参考にしてみてください。
カナダではどれくらいビールが飲まれているのか?
カナダではワインの消費も多いのですが、もちろんビールもよく飲まれています。
それを裏付けるデータが BEER CANADA に掲載されていました。
さらに、同レポートによると2017年はカナダのビール産業にとって歴史的な年でした。
ブリュワリーの半分以上がオンタリオ州またはケベック州に集中していて、実際にケベック州ではどのパブにも当たり前のようにローカルビールがずらりと並んでいます。
日本とカナダでのビールへの違い
法律の違い
まず、カナダと日本で大きく違うのは外では飲めないことです。
飲食店でもテラス席などの外でお酒を提供するには別途ライセンスが必要です。
そしてお酒への年齢制限は日本より低く、ケベック州、アルバータ州、マニトバ州では18歳からお酒の購入や飲酒が可能ですが他の州では19歳以上です。
さらに、ほとんどの州が決められた酒屋しかお酒が販売できない中、ケベック州に限ってはスーパーやコンビニでも購入ができます。
どの州でも購入の際に2つ以上のID(1つは写真付き)の提示を求められることもありますので、その時にはパスポート(写真付きID)とクレジットカード(名前ID)などを見せるとスムーズですよ。
パブでの飲み方の違い
日本のようにグラスが冷えていることは稀です。
カジュアルなパブで忙しい店になればなるほど洗浄が追いついてなくて、洗いたての暖かいグラスのままビールが注がれるなんてこともしばしば・・・笑
パイントかグラスで注文するパターンがほとんどで、カナダでは英国式サイズのパイント(568 ml)が採用されています。
そして出てきたビールに泡はないのが通常です。
泡は酸化を防いだり苦味を減らしたりするので泡が好まれますが、カナダでは泡は注がれることはほぼありません。
カナダ人の夫に言わせると、泡で量が少なくなるのはもったいないでしょと言ってたので、ビールの状態よりも注がれる量を少しでも多くするために泡がないのかななんて思ってます。
好む味の違い
日本ではラガーのような薄い色のビールが中心ですが、カナダではエールビールをよく見ます。
その中でも、ペールエールやIPA、ピルスナーなんかがよく好まれていますし、フルーツ系や柑橘系のビールもあり豊富な選択肢があります。
そのため思った以上に人によって好みの味が違うので、お店の人におすすめを聞く時にはラガーかエール、苦味の有無などの条件を伝えた方がより自分にあったのを提供してくれます。
パッケージデザイン性の違い
海外ならではのパッケージにはやっぱり目を惹かれます。
味の種類によってプリントが変えつつ、でもブランドのイメージを作るための一貫性ももたせたデザインがおしゃれに描かれています。
スーパーやコンビニでずらりと並べられているのを見ているだけでもテンションが上がります。
また、購入するビール瓶や缶には何セントか缶デポジットが含まれていて、対象の空きカンや空き瓶を返却するとデポジット分の代金が返金されるリサイクルシステムが出来上がっています。
缶の回収は機械で自動判別するため、カナダでは飲み終わった缶は潰しません。
カナダのビール市場の状況は?
カナダのビール市場全体は2017年時点で22億43千万リットル(BEER CANADA 参照)ですので、その規模の大きさが伺えます。
ですが、市場の過半数以上を占めているのはベルギーに本社がある世界最大のビール会社アンハイザー・ブッシュ・インベブ株式会社(Anheuser-Busch InBev)とアメリカに本社を置くモルソン・クアーズ株式会社(Molson Coors)の大手2大ビール会社です。
その先にスレーマン(Sleeman)など地元の大手企業が続いて、ローカル醸造所が占める割合は全体の10%ほどです。
カナダといえばのビールは?厳選6種類をご紹介!
※リンク先の各社HPへのアクセスには誕生日を入力して年齢確認するサイトもありますので、必要に応じてご自分の生年月日を入力してください。
◆モルソン・カナディアン(Molson Canadian)
大手ビール会社の1つ、1786年創業の北米最古のビール会社モルソン・クアーズのカナダを代表するビールがこのモルソン・カナディアンです。
1959 年に醸造が開始されたされたのはカナダですが、現在は合併を繰り返しアメリカに本社があります。
最近は日本にも上陸して西友系列のスーパーにも置かれているそうです。
スッキリとした味わいでラガーを飲み慣れている日本人には親やすいかもしれません。
◆クアーズ・ライト(Coors light)
世界50カ国以上で販売される有名なビールの1つ、クアーズ・ライトです。
こちらは逆にカナダというよりはアメリカ始まりですが、上記カナディアンビールのモルソンと合併してカナダでも売り上げを伸ばしています。
主力のラガーの1つで、ライトな味わいで飲みやすく、安価で購入できる北米ビールとして一般家庭から愛されています。
◆オールド・スタイル・ピルスナー(Old Style Pilsner)
アルバータ州で始まったホップの濃い味が後味で残るクリアな味わいを持つオールド・スタイル・ピルスナーは、1958年にモルソンに買収されています。
派手な色使いとパッケージデザインに目が惹かれます。
日本のラガーもピルスナーと呼ばれる手法で作られているので、普段と似たような味で安心してチャレンジできると思います。
◆ラバット・ブルー(Labatt Blue)
ラバット・ブルーは1951年にラバット・ピルスナー(Labatt Pilsener)として生産が始まり、ブルーはカナダのウィニピグのサッカーチームにちなんで名付けられました。
カナダでねじりキャップを採用したのはこのラバット・ブルーが初めてです。
現在はアンハイザー・ブッシュ・インベブ株式会社の傘下において、カナダ全土だけでなく世界中に展開しています。
◆アレクサンダー・キース(Alexander keith's)
1820年からノバスコシア州で作られているアレクサンダー・キース。1971年からは大手ビール会社ラバット(Labatt)に買収されています。
しっかりとした香りに濃い味と、癖になるようなIPAの苦味が特徴的です。
実際にハリファックスでは醸造所の見学ツアーも行われているので、いつか行ってみたいですね!
◆スリーマン(Sleeman)
1834年オンタリオ州発祥のカナダを代表するビールであるスリーマン。カナダのビール市場の2大ビール会社に次ぐ第3位の生産量を誇ります。
ラガーなど軽い味わいのビールが人気ですが、それ以外にも豊富なラインナップを揃えています。
2006年からはサッポロビールに買収され連結子会社となっていて、北米で販売されるサッポロビールはこのスリーマンの施設を使って作られています。
◆ムース・ヘッド(Moose Head)
1867年から続くノバスコシア州で始まったカナダ最古の独立系ビール会社がこのムース・ヘッドで、現在はニューブランズウィック州に本社を置いています。
トレードマークはカナダ北部に生息するムース(ヘラジカ)の頭で、スッキリとした味わいで人気です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これらのビールはカナダでは一般的で、ビールを売っているところなら基本的に揃えられていると思います。
カナダらしい、お気に入りの1本を見つけるヒントになれば嬉しいです。