East Canada Diary

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カナダ・ケベック州奥地での無料ワイルドキャンプ体験記

投稿日:2018年7月24日 更新日:

夏も本番!

家族といつものキャンプに出かける季節になってきましたが、毎年同じようなキャンプに飽きてきていませんか?

ハイキングでないとたどり着けない奥地にある設備がないキャンプ場で、ワイルドキャンプを体験してきました!

ということで、キャンプ歴3年目の30代女子がアウトドア関係の仕事をする夫と訪れた、カナダ・ケベック州奥地にある無料のキャンプ場の様子をご紹介します!

人とはちょっと変わったキャンピングやアウトドアを求めている人、海外のキャンプ事情に興味がある人は海外の非日常キャンプの様子を味わってみてください。

カナダケベック州の無料キャンプ場はどんなところ?

今回向かったのは、カナダ東部のケベック州北部ベー・コモ(Baie-Comeau)という人口2万人の村にある、旧サンティエ・ドゥ・ジャーデン・デ・グラシエ(Sentier du jardin des glaciers)内の野外キャンプ場です。

数年前まではジップラインやハイキングツアーが行われる民営アクティビティ施設だったのですが、利益不足により運営は中断。

現在はローカルのみぞ知る無料ハイキングスポットとして親しまれています。

夫の同僚からこの場所を聞き、わたしたちはアンス・モレオー(Anse Moreau)という約6キロのコースをハイキングした先にあるキャンプ場で1泊する計画を立てました。

どうしてワイルドキャンプをしようと思ったの?

カナダ西部のBC州に住んでいたとき、アウトドアが好きだった今の夫と格安キャンプで夏を楽しんでいました。

BC州ではたくさんのキャンプ場が無料で開放されていて。

特にわたしが住んでいたウィスラーでは、山が多いためハイキングとセットのキャンプ場が至るところにありました。

カナダ東部に来てから類似のものが見つからず、有料キャンプ場の充実した設備も経験しましたがどこか物足りなさを感じていて・・・。

今年はBC州の時に同じようなハイキングキャンピングをまた体験したいと思い情報を探していました。

そんなとき、夫の同僚から情報を得ることができたので早速訪れてみることにしたわけです。

そう、全てが完備された施設では味わえない、「不便さの中の楽しさ」を味わいたかったのです。

キャンプ場までの6キロハイキングの道のり

ハイキング開始

7月も半ばの先週末、カナダ東部での最高気温予測は25度の土曜日。

6キロと距離が短いので午後からのスタートとし、14時40分と遅めに駐車場に到着しました。

気合いを入れて必要なものを詰め込んだ10キロを超える荷物を背負います。

2年ぶりのハイキングキャンピングで過去の重い荷物からの筋肉痛が蘇ってきます。

とは言いつつも、片道6キロ。

海へ向かって下るルートの予定なので、行きは楽チン帰りがちょっと大変かなと気楽にスタートを切りました。

(往路の下りの壮絶な辛さに気がつくのはこの1時間半後ですが。)

残された観光跡地

入り口すぐ、トレイルの全体地図や観光用の解説版(英語とフランス語表記)がしっかりと残されていて、運営されていたこと様子を容易に思い浮かべることができました。

日頃の運動不足から歩き始めて5分ほどの軽いアップダウンで息がすでにあがり始めながらも、車が通れるよう舗装されたオフロードを歩いて行きます。

途中、昔の人が暮らしていた様子や住居の設置を再現した跡地もあり、無料で観れるラッキーさを感じるとともにしっかりと形が残っていることにも驚きました。

だいたい3分の1まできたところで山道ルートへ入ることに。

ここから道の様子がガラッと変わります。

足元は土のクッションになり周りの草木との距離は近くなります。

体が少し疲れてきたこともあり、だんだんと雑念が飛んで行き、風の音や鳥の鳴き声がはっきりと聞こえ、木々の色や日の光が鮮明に目に映ってきて五感を使っている感覚が出てきます

最初の方にある展望台には紀元前に氷河に覆われていた状況が書かれ、遠くには最終目的地のビーチが小さく見えていました。

まだまだ目的地は遠く感じますね。

歩く先々の看板には、氷河や1000年頃にケベック州に足を踏み入れた民族やバイキングについてもしっかりと説明があり、社会見学をしているかのようなハイキングで勉強しながら進めます。

山道の危険性

1時間半ほど歩いたところで、橋が架けられていた跡を見つけます。

岩場を回って反対側に渡ってみると、2万年前の氷河(グレーシャー)を説明する看板と、氷河が削った跡が残る岩がありました。

この通過点を経て引き続き海へ向かって下ろうと進んでみるものの、その先には降りられそうもない崖。

どう考えても荷物を背負っておりるには危険が大きいと感じるとともに、今まで道はしっかりと残っていたからそもそもルートから外れたのかなと少し不安がよぎります。

ここで役に立ったのが、夫が普段から使っているGPS付き腕時計

出発前に登録していたキャンプ場へのルートから少しずれたところにいることがわかり、来た道を少し戻ってみることにしました。

おかげで橋跡下の崖に小道を見つけハイキングトレイルに戻ることができましたが、道を外れると迷い込んでしまうことになりかねない、山登りの怖さを感じた瞬間でもありました。

トレイル最後の難所

一息ついて、「あと1.4マイル(2キロ)くらいだね」と言ったここからが想定外。

乾いた石肌ではあるものの急な下り坂が続き、滑らないように足元を意識する緊張とここまで背負ってきた荷物の疲労で、わたしの股関節とふくらはぎは限界に達していました。

一歩が重く、膝を曲げるのもだんだん辛くなってきます。

そんなときにムース(多分)の足跡を見つけ、動物が通る道を使っていることに興奮しながら、そしてもしかしたら遠くから見れるかもしれない期待で元気を取り戻しながら最後の下り坂を一歩ずつ進みます。

(結局出会えませんでしたし、出会ったらちょっと怖いですけど。)

やっとのことで、目的地の海ともいえるセント・ローレンス川の河口域に到着です。

潮の匂いと波の音がとても心地よくて、約2時間半のハイキングでピークに達した疲労が吹き飛ぶ思いでした。

海の生物と夕暮れ時

しばらく歩くと、「なにかいるよ!」と。

夫が見つけた2頭のイルカは海を出たり入ったりしながら流れて行き・・・。

初めて見る野生のイルカに感動していると今度はアシカらしきものの頭が・・・!

こんな気軽に見れていいの?!

と思うぐらい、海の野生動物を不意打ちで、しかも陸から観れることに驚きっぱなしでした。

 

その日の晩御飯はソーセージにパスタ。

ハイキングキャンピングの場合、いかに荷物を減らして負担を減らすかが重要なので、無駄なものは一切持って行きません。

とは言いつつも、久しぶりのキャンプで持っていく予定だった調味料やパスタソースを忘れていて。

仕方がないのでソーセージのオイルでソースを代用。

忘れ物には柔軟に対応することも大切です。

満潮を意識したテント場所決め

海辺での夕飯を食べ終えたらテントを張りに移動です。

本来のキャンプ場は少し高台で小屋も近くにあったのですが、管理外になった小屋は鼻をつく匂いでしたし、その周辺も雑草が生い茂りすぎて落ち着けなかったのでビーチでのテントを希望しました。

それに対して夫は潮の満ち状況に不安を示し反対

それでもわたしの押しで、ここなら大丈夫だろうというところに決めつつも、念のため満潮の時間を調べアラームをかける周到振りでした。

(写真は翌朝なのでちょうど引き潮の時です。)

そこまで必要かとも思いましたが、自己責任の野外キャンプ。

しっかりと状況を確認するに越したことはありません。

夜はキャンプらしくないのですが、今更ハマってる海外ドラマ「プリズン・ブレイク」を1話見てリラックス。笑

見終わった頃が満潮時刻で波と距離が取れていることを確認するやいなや、疲れ果てたわたしたちはそのまま夢の中へと落ちていきました。

初めてのクジラの音

翌朝、早朝5時台。

カラスの鳴き声と何重もの小鳥の合唱がうるさくて目が覚めそう、でもまだ眠い・・・と睡魔と戦っていたとき、遠くの方で物を投げ落とすような大きな音が聞こえてきました。

 

「ドシャーン・・・」「ドシャーン・・・」

 

明らかに聞きなれない音に、これは!といち早く異変に気付いた夫。

 

「起きて!!」

 

遠くに見えるのはクジラでした!!

大きいジャンプではありませんが、明らかに水面から体を出して飛んでいるのが見えます。

突然の陸からのホエールウォッチングに2人とも声を荒げて喜びました。

見れたのは2〜3回ほどで、潮の流れに乗って遠くに移動していったので写真が追いつかなかったのが心残りですが貴重な体験でした。

人間本来の力を感じたキャンプ

わたしが再び目を覚ましたのは、波が強くて釣りを諦めた夫が戻ってきた朝7時。

テントの周りには夜中に通ったと思われるウサギや鳥の足跡が周りにしっかり残っています。

このとき、「人は自然の一部なんだ」という言葉がすっと自分の中に入ってきました。

小さな動物だから食べられなかった、でもそれが仮に熊だったら?

自然の摂理の中で、自然と共に生きていることを実感しました。

(ここには人を襲って食べるような熊はいないはずです。)

そんなことを考えながらも、荷物をまとめて海の側へ移動します。

朝ごはんは簡易式オートミールに前日に茹で済のゆで卵。

必要最低限の食事でお腹を満たし、朝の陽の光でエナジーチャージを完了させて、幻想的な景色を最後まで名残惜しく眺めつつも帰路につきました。

まとめ

海外のワイルドキャンプ体験記、いかがでしたでしょうか。

帰り道では同じ道で見る角度も違うこともありますが、来た時より周りの音や植物、木々の様子に目が行き、五感が少し冴えたような感覚を感じてました

わたしの体験は海外でですが、日本でも同じように不便さを体験できるキャンプ場やさらに無料のところもいくつかあるようです。

実は日本での野外キャンプはしたことがないので、いつか訪れて見たいと思っています。

みなさんもキャンプを通して自然と触れ合い、リラックスして家族や仲間との楽しい思い出を作ってみてください。



-Travel + Adventure, 海外アウトドア事情

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管理人のYukiです。

20代後半でコンサルティング会社を退職し、カナダに移住して5年目。現在はケベック州に滞在しています。

カナダ東海岸のライフスタイルを中心に、語学・暮らし・旅行・刺激を受けた内容をありのままに綴っています。

 

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