北米唯一のフランス語圏のケベック州。
その中でも世界遺産のケベックシティへ行ってみたいけど、旅行費用はいくらくらいかかるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
- 前半:お手軽に行ける時期はいつなのか、旅行手配にかかるお金は
- 後半:ケベック州の物価は、旅行会社が出している格安ツアーはお得なの
と2部に分けて詳しくご紹介と思います。
今回は前編です。
世界遺産都市に興味がある方、カナダ留学中でカナダ国内を旅行してみたい方、北米のフランス語圏に行ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。
ベストシーズンとお得な時期は?
日程に融通がきく人も聞かない人も、お得な時期を知っておいて損はありません。
旅行のピーク時はこんな感じです。
4月〜6月 | 比較的お手頃 | 冬が徐々に明けてきて観光客を取り戻す時期。6月中旬には過ごしやすくも夏らしい日差しを感じることができる。 |
7月〜8月 | 繁忙期からピークシーズン | 日本からの観光客は少ないが、実はケベックシティは観光シーズン真っ盛り!海外の長い夏休みということでカナダ国内やアメリカやヨーロッパからの観光客、クルーズ船の観光客で街が賑う。 |
9月〜10月 | 繁忙期 | メープル街道の見どころ時期。日本のみならず最近は韓国ドラマの影響でアジアからの観光客も多い。2017年の紅葉ベストシーズンは例年より少し遅く10月頭〜10月中ば頃。お得に紅葉を楽しみたいなら10月中旬過ぎで残紅葉も狙うのもありかも?! |
11月〜1月 | 一部を除いてお手頃 | ケベックシティは一足先に冬が始まる。寒さが増してくる11月には一度観光客の勢いはおさまるものの、クリスマスや年末年始は雪景色にロマンチックな雰囲気で盛り返し高めなお値段になる。 |
2月〜3月 | お手頃 | 極寒の冬。体感温度がマイナス30度以下になる日も。冬ならではの景色や2月のウィンターカーニバルは魅力満載です。 |
ピークシーズンでも早期割や平日の旅程で比較的お得に旅行できることもあるので、人気な時期でも諦めないで探してみてください。
日本からの航空券の相場は?
日本からケベックシティまでの直行便はありませんが、同じケベック州のモントリオール空港に成田空港からの直行便が2018年6月にエアカナダより就航しました!
ということで、日本発ケベック州行きの航空券は大体いくらでしょうか?
同州モントリオールまでの直行便
日本からモントリオールまでは片道12時間ほどかかります。
エコノミークラスの航空券は時期やサーチャージによっても異なりますが、時期やセール情報でも変わってきます。
6月半ばから2ヶ月先の、夏休みのお盆が終わる時期出発で検索してみると、唯一の日本からケベック州モントリオールへの直行便エアカナダのエコノミーで往復15万ほど。
そのモントリオールからケベックシティに行く選択肢は、飛行機の乗り継ぎ、列車、高速バスの3つです。(もちろん別費用!)
どれを取っても乗り換えの待ち時間や移動も考慮すると3時間〜4時間程はかかります。
かかる時間がほぼ同じくらいなので、費用もですが移動中に見える景色や快適さで交通手段を決めてもいいかもしれません。
ケベックシティの空港までの経由便
ケベック州への直行便も結局モントリオールまでなので、ケベックシティに行くには必ず経由が必要です。
最近まで直行便がなかったので経由にしたからと行って大幅な値下がりは期待できませんが、航空会社によってはお手頃な便が出ることもあります。
経由便の相場は、ほぼほぼ横ばいで13万〜。
・日系航空会社+カナダ系航空会社
・中国系航空会社+カナダ系航空会社
・カナダ系航空会社
・アメリカ系航空会社
ケベックシティ空港に乗り入れている航空会社が少ないのでこのような組み合わせがほとんどです。
経由地は?
経由地はいろいろですが、カナダではトロント、カルガリー、バンクーバーがメジャーで、アメリカだとシカゴやニューヨークが多いです。
カナダ国内の乗り換えの場合、規定乗り換え猶予時間ギリギリに設定してある便もあり、飛行機の遅れで一度乗り換えに間に合わず便を振り替えてもらったことがあります。
慣れない空港だと乗り換え場所に戸惑うこともあるかと思うので、どれくらいの乗り換え時間があるかはしっかりと確認しておきましょう。
日本みたいに「走ってください〜!」ってサポートに来てくれないですからね。笑
お得な航空券に出会うには?
お高い時には+3万円以上になることも少なくないので、費用を押さえるためには早めの航空券予約が必須です。
ケベック州と日本を経由便で5年間往復して10万を切る航空券に出会えたらラッキーだと思っています。(サーチャージが少ない時には出会えましたが、2018年6月時点ではサーチャージが高いので厳しそうです・・・泣)
日本出発の場合には関西空港や名古屋空港からエアカナダルージュという少しお手軽な値段の便もあります。
ただこちら、機内エンターテインメントは持ち込み機器へのアプリダウンロードが必要だったり、アルコール飲料は有料だったりするのでご注意ください。
余裕を持って航空券が予約できるとき、わたしはカナダ出発便ではありますが、80%以上エアカナダ公式HPにアップされるセール情報から予約しています。
(表示金額は「航空券のみの金額」なので、最後までしっかり料金を確認してください!)
スターアライアンス系列なので、ANAのマイルが貯められますよ。
ケベックシティのホテル代金は?
海外旅行全体にいえることですが、カナダのホテル料金は部屋単位の設定がほとんどです。
ツアーの場合は気にしなくてもいいですが、個人で予約する場合、人数次第では日本のような一人あたり料金に換算すると意外とお得かもというホテルも多くあります。
旧市街地内のホテル料金の相場(2人宿泊の場合)
- エコノミーホテル 1泊 15,000円〜(1人あたり7,500円〜)
- ミドルクラスホテル 1泊 25,000円〜(1人あたり12,500円〜)
- 高級ホテル 1泊 40,000円〜(1人あたり20,000万円〜)
予約の時期や部屋の広さ・景色によっても変わりますが、税金やホテル税も含むとざっくり言ってこんな感じです。
ホテルのエリア
ケベックシティの中心地までのアクセスを考えると、ホテルの候補としては大きく3つのエリアに分けることができます。
旧市街地内
世界遺産指定のエリアです。石畳の坂道が多い城壁内を歩くと思った以上に疲れるので、ゆっくりと楽しみたい人にはエリアがおすすめです。
観光への利便性は抜群ですがコンビニやスーパー、23時以降も営業しているレストランは多くないので、ホテル内のラウンジでリラックスして過ごしましょう。
新市街地(グランダレ周辺)
地元の人も足を運ぶエリアです。道の両側にヨーロッパの雰囲気があるお店が立ち並び、週末にはクラブとして営業しているバーも多いのでナイトライフも楽しみたい人におすすめです。
旧市街までも徒歩10分程なのでそれほど遠くないと思います。
Saint-Roch周辺
旧市街地までのアクセスが徒歩で20分、車で10分ほどですが、海外慣れしていて観光地だけでなくローカルな雰囲気が味わいたい人におすすめです。
リーズナブルでありながらもおしゃれなお店も多く、飲食店も比較的遅くまで開いています。
ホテル予約のときに気をつけたいこと
気をつけたいのがホテルの人数に対するベッドの数とベッドの大きさ。
カップルが同じベッドで寝る文化が通常の海外では、基本的に2人部屋でもベッドは一つの部屋がほとんど。
そしてベッドのサイズに対する呼び名と認識が日本と大きく異なります。
- King:これが一番大きなベッドサイズで2人で寝ても余裕がある大きさです。
- Queen:日本のクイーンサイズより少し小さめですが、2人で寝るには問題ありません。
- Double:日本人が勘違いしやすいのがこのサイズ。ダブルという名前に惑わされて2人が余裕を持って寝れるほど大きいと思いがちですが、実はセミダブル程度の大きさしかありません。カップル出ないと2人で寝るのは厳しいです。
- Twin(Single):これが1人用のベッドサイズです。
また3人の場合は簡易ベッドを入れてくれるのですが、追加のエキストラベッドは基本有料です。
ベッドが2つ以上必要な場合は大人数の部屋、エキストラベッド対応、そもそも部屋を別にするなどが必要です。
予約やチェックインのときにも、Two beds というようにしっかりと伝えましょう。
税金とサービス税
ケベック州では国税と州税合わせて14.975%の税金がかかります。
そして宿泊税として3.5%または3.5ドルが課税されるのですが、これはホテル宿泊料金に含まれているケースや別請求のケースとさまざまです。
税金が日本よりも高いので、他にかかる費用はないか予約時とチェックアウト時にしっかり確認することをおすすめします。
空港や主要交通からケベックシティへのアクセス
嘘みたいな話、年間430万人以上の観光客を受け入れているのに、ケベックシティ中心地と最寄りの空港間へのバスでのアクセス手段はありません。
タクシーか、空港送迎のみです。
タクシーはチップなしで34.25カナダドルの一律ですので、チップ込みだと38~40ドルが相場です。
ただタクシー乗り場も一つしかなく、タイミングが悪いときには1時間程待つこともあります。空港が混雑しやすい昼間の時間帯に到着する人や、深夜の到着の人は事前に送迎を手配しておくことも手です。
送迎は手配会社によって値段がさまざまですが、こちらは1人あたりの値段になるところがほとんどなので、人数によってはタクシーよりも値段が上がってしまうかもしれません。
ちなみに、アメリカでは当たり前のように走っているUberですがこちらでの普及率は低めです。
その他申請
日本から観光でカナダに足を踏み入れる人は電子渡航認証(eTA)の申請が必要です。
取得料金は7ドルで申請に必要な書類は3つです。
1.パスポート
2.メールアドレス
3.申請料7カナダドルを払えるクレジットカード
有効期間は最長5年、またはパスポートの有効期限までです。
まとめ
早めの手配でお得な価格にすることができることが多いです。
日程を決めたら3ヶ月程前からチェックを始めましょう。
相場より安い料金にはキャンセル制限もあったりするので、必要条件を満たしているかしっかり確認した上で予約するようにしてみてくださいね。
[…] 前編が気になる方は、「ケベックシティへの旅行はいくら?旅行時期やホテル -手配編-」をご覧ください。 […]