こんにちは、カナダに移住して8年目、季節に応じたアウトドアが大好きな Yuki です。
0歳の赤ちゃんを連れてのハイキング、どんな点に気をつけて下調べや準備をするのか悩む方もいるのではないでしょうか。
わが家の息子は生後8ヶ月のときにカナダの山でハイキングデビューをしました。短い距離でしたが、山やコース選び、スケジュールを念入りに計画を立てました。
今回は実際の経験を通して気づいた、0歳の赤ちゃんを連れて親子登山するときに気をつけたことをご紹介します。
あくまでもカナダの小さな山でのわが子の一例ですので、子供の体調など気になる方はまずかかりつけ医に相談してみてしてください。
0歳児赤ちゃんと一緒に家族でハイキング
いつからハイキングに行けるの?
カナダではじめてハイキングをしたのは7年前。
そこから毎年必ず山に登っていましたが、妊娠中の夏は妊娠中期〜後期だったこともあって登山を控えていました。
2020年は人との接触を避ける状況にあることもあって アウトドア熱も上がり、子供もある程度の月齢になってきたので 本格的にハイキングを検討しはじめ。
準備としてカナダの寒い冬が終わる頃から、ベビーカーでのお散歩で少しづつ外の空気や日の光を浴び、抱っこ紐から慣らしていきました。
登山に年齢は関係ないとはいわれますが、わが家の考えとしては、
- 長時間ひとりで座っていても苦にならない
- 授乳間隔が3時間以上空いても問題ない
- ミルクやお菓子を食べられる
- 生活リズムが安定してきている
- 雨の心配がない日
これらが満たされる日に子供を一緒に山に連れて行きたいなと考えていて。
最終的に天候や気温、登山道具などすべての条件が揃って親子登山に向かえたのは生後8ヶ月のときでした。
赤ちゃんに優しいコース選びを!
時間に余裕が持てる、短いコースタイムを
小さな子供を連れて山を登るときには子供に負担がかからないようなコース選びが必要になります。
大人でも長時間外に出ていると疲れるのですから赤ちゃんだとなおさらです。いつもとは違う環境にぐずったり機嫌が悪くなったりすることがあるかもしれません。
わが家では、状況に応じて臨機応変に休憩を取れる短いコースタイムのハイキングトレイルを選んでいます。
現在、生後8ヶ月でハイキングデビューしたての時点では 『通常かかる時間 × 1.5~2倍』の時間を目安に、ゆっくり歩いて片道1時間程度としています。
ちょうど良い長さのコースが見つからなくても、最初の展望スポットで引き返すなどして、自分たちの状況に合わせてアレンジしやすいスポットを探してみてください。
土地勘のある自宅からほど近い場所で
移動時間が長いと子供にとっては負担になるので、はじめのうちは自宅に近い場所が望ましいと思います。
赤ちゃんの体調が悪くなったら引き返してすぐに自宅で休ませてあげられるし、土地勘があればいざというときにどこに向かえばいいかわかるので安心できます。
また、ハイキングスポットまでの移動が車だと、チャイルドシートからのベビーキャリアなどシートに座りっぱなしで自由に動く時間がしばらくありません。
特に まだ歩くことができない月齢の子供とハイキングをする際には、お出かけ前にしっかりと運動をさせてあげ、登山が終わればなるべく早めに自宅に戻って安心できる空間で自由に動かせてあげてください。
子供にとっては家を出てから帰るまでがハイキング。近くに手頃な山がない場合は宿泊することを検討してみるのもいいかもしれません。
起伏が少ないトレイルで足場を安定させて
赤ちゃんとの登山ではベビーキャリアなどを使って歩くと思いますが、慣れないうちは足元に気をつけて歩きたいところ。
起伏が少なめで平坦なルートからはじめてみてください。
とは言っても、山に入れば木の根がむき出しになっていたり滑りそうな坂があったり。転ぶことがないようしっかりと登山用のシューズで足元の装備を整えることで衝撃や振動を最小限に抑えることができます。
標高が高いところを避け高山病になりにくく
大人同様 子供でも高山病になります。
ロープーウェーなどがあっても標高が高いところや標高差が激しいところは低年齢のうちは避け低山を目指しましょう。
赤ちゃんは言葉で体調が悪いことを伝えられないし、小さな子供は限界まで自分の体調不良に気づかず急変することも。
常に声をかけたり水分補給をして、子供の様子を気にしながら歩くことが大切です。
計画を立てたらいざ登山実行!
日々のルーティーンになるべく沿ったスケジュールを意識
実践してみてわかったのですが、授乳やミルク、お昼寝が必要な月齢の赤ちゃんとの登山では生活リズムを崩さないようにするのに苦労しました。
ある時の生後8ヶ月の子連れ登山では、全体で3時間半ほどの登山でした。
- 目的地へ出発(30分)
- 準備を整え、昼前頃登山開始(10分)
- 子供の様子を確認しながらゆっくり登る(45分)
- 目的地でランチ休憩(30分)
- 下山(35分)
- 帰り時間次第でミルク休憩(45分)
まだ離乳食が2回食だったので、お昼にご飯の心配をしなくていいのは楽でした。そのかわり、わたしたちがランチ休憩している時には おやつせんべいと麦茶を与えて一緒に休んでいます。
授乳においては、息子は直母でないと積極的に飲んでくれず 哺乳瓶だと20mlも飲まないくらいないので、帰りのミルク休憩はほんの時間かせぎ程度。
早く帰宅して、授乳間隔が空きすぎない程度にスケジュールを組むようにしていました。
お腹が空いたり直射日光を浴びたりするので、今の段階では体力的にも3〜4時間程度の外出が限界かなと思っています。
おむつ替えはシートから出る度に確認、ごみは持ち帰る
登山中はいつもどおりにおむつを替えられないこともあるので、出発前と山頂で休憩するときには必ず確認していました。
カナダのローカルの山では、おむつ交換台はもちろん、歩くルートによってはトイレすらない場合もあるので、マットとおむつを持ち帰るごみ袋は必須です。
ここでも日本の匂わないごみ袋は大活躍。
下山中はベビーキャリーで寝ていて、カーシートに移す時には起きたもののその時は大丈夫だったのでそのまま帰宅しました。
日光による疲れや日射病、虫刺されを防ぐ
赤ちゃんにとって日焼けは天敵!まだ皮膚が大人の3分の1程度なので、紫外線から受ける影響は大人以上です。
とはいえ、子供用の日焼け止めを塗るのも厳禁。赤ちゃんの肌はデリケートなので必ず『赤ちゃん用』を購入し、パッチテストなどで肌に合わないか前もって確認しておきましょう。
登山中は、
- なるべく日陰を選んで歩く
- 直射日光を受けながらの休憩を避ける
- 長袖、長ズボンの着用
- 帽子をかぶせる
これらを意識していました。
ちなみに、虫除けスプレーも赤ちゃんには使えないので虫除けネットを購入していましたが、登ったルートでは使う必要がありませんでした。
日本にはディートフリーの虫除けシールがあるので活用できますね!
登山ルートは木に囲まれていたのでずっと日陰で、ベビーキャリーに座りっぱなしの赤ちゃんは長袖、長ズボンでちょうどよく。
ただ、登った先の頂上には山小屋もない山だったので日陰はまったくありませんでした。
これも何度か山を登って予想できていたので、赤ちゃん用に小さくなるポップアップテントを持参。ここで日陰と自由に動ける空間を作っていました。
ネットで完全に閉めれるタイプなので、虫除けにもバッチリ。日光の下では多少熱がこもるので、水分補給をしっかりして短時間で出してあげた方がよさそうでした。
まとめ
赤ちゃん連れの登山は、普段の様子をしっかりと把握できている人と一緒に登ることが前提で、事前の準備と入念な下調べが必要です。
とはいえ、それでも思い通りに事が運べなかったり下山を選択することもあるかもしれませんが それもいい思い出。
お散歩など小さなアウトドアからはじめて、赤ちゃんと一緒に外の空気を一緒に楽しんでみてください。
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