桜舞う春になってきましたね!
新年度が始まって、学年が上がったり仕事で新しい環境に変わったり。
気持ちも新たに今までめげてたことに取り組んでみようと意気込んでいる人もいるのではないでしょうか。
ムードに流されて、私も気持ちを新たにした1人です。
最近まで辛い思いをしながら取り組んでいた、フランス語の学習。
ふとしたことをきっかけに自分自身のマインドを少し変えてみたところ、なんだかスーっと心が軽くなって解放されたように励むことができるようになりました。
こんなに楽しくない勉強は初めてだ・・・!笑
と思える程だったのが、わくわくできるようになったんです!
どういったことを変えたのか、ボンジュールすら知らなかったフランス語ド初心者が「新しい言語を習得するために辞めたこと」をご紹介します。
まずは目の前のことからやってみた
勉強の仕方を忘れたから勉強のプロに頼った
英語にしてもフランス語にしても、新しい言語の習得を始める人のほとんどが興味や必要性があるからではないでしょうか。
私の場合は、後者の「必要に迫られて」です。
国際結婚をしてフランス語圏のケベックに書類上の移民をしたのは2016年10月。
本格的に腰を据えて住み始めたのは2017年9月からですが、全くフランス語ができない・・・!
独学で学ぼうとアプリやテキストも購入してみましたが、飽き性かつ面倒くさがりなもので・・・。
上手く続けられなかったんです。
そもそも何から始めていいのかわからない状態でした。
ということで、時間もあるし移民サービスを利用して無料で通える語学学校を探すことにしました。
小さな町のとあるフランス語学学校
移民が多いカナダでは、移住したあとに語学力を向上させる公用語(英語、フランス語)の学習サポートが充実しているんですね!
今住んでるのはフランス語圏で、フランス語の勉強サポートが無料で受けれます。
移民サポートしている付近の語学学校は、常時出席しているのは3人と私、講師は2人曜日交代の1日3時間×週4回。
かなりの少人数クラスですね。
そして説明を聞きに行ったときに驚いたのは、皆さん語学基礎レベルが高くて・・・!
私レベルは誰もいないではないですか・・・!笑
そんな状態ですが、人口2万人の町での通学学習はここ以外に選択肢もなかったので。
クラスメイトは中級以上、中にはフランス語圏からの難民で基本会話は余裕で読み書きの教育を受けるために通う方もいる、レベルわけがないクラスに通うことになりました。
無料に勝るものはないので、とにかく通ってみてからどうなるか考えようと思っていました。
思い通りにならない学習へのストレス
初めての壁!焦燥感の原因は?
少人数のクラスだし、私みたいな初心者への教育方法もあるだろうと過度の期待を抱いていたことに通って3日で気がつきました。笑
カタカナ読みのボンジュールと本場の発音でのボンジュールの違い・・・!
知っている挨拶が聞き取れない私なのに、それを汲み取ってもらえず文章のテキストを渡してきたときには解き終えて泣きました。
(半泣きになりながら解きましたけどね。)
辞書があればもちろん解けますけど、思った程会話が出来ない状況で。
クラスが1つだから、レベルが高くて会話に参加できないだけなんですけどね。
ただ、それって学校に通う意味あるのかな〜。
って思ったものの、それを上手く言葉に表せなかったんですよね。
実際にここで学習を始めてから気がついたのが、
- 意思があるのに伝えられない
- 全く聞き取れない
- 仲間がいない
- 正しい教材が分からない
ということと直面するのはすごいプレッシャーなんだ!
ということです。
講師と話して環境を変えようともしましたが、直接的には改善に繋がらなくて。
精神的に追い詰められて一旦学校をやめようと決意したんですが、その翌日から都合で3週間程カナダを離れて学校を休むことになっていました。
苦しい環境を離れたからこそ見えたもの
この休みをキッカケに1つ1つの問題を冷静に客観的に見直すことができました。
私が至った結論は、学びの「断捨離」です。
そもそも知識がゼロで余裕がないのにいろいろ抱え込んでも仕方がない!
不要なことは抱え込まず捨てて、語学の成長という目的だけを意識しよう!
と考えをシンプルにしてマインドを大きく切り替えました。
目的を達成するのに辞めたこと
「伝えたい」から、相手のタイミングを伺うのをやめた
少人数の語学学校で個人を大切にすることもあって、1人にかかる時間は長めです。
初めての環境で控えめになってしまっていた私は、自分の状況もどうしたらいいか分かっていないというのも伝えられなくなっていました。
とにかく、この受け身な状況は自分が動けば変えられる!
相手がよほど取り込んでいる状況でない限り、作業中でも自分の要望を伝えるように意識するようにしました。
「後で時間ができたら確認してね」
とこの一言だけでいいんです。
相手に自分はあなたの助けが必要だよというのを発するように切り替えると、あちらからもちょこちょこ「今は大丈夫?」と気にしてもらえるようになるんですね。
タイミングを待つのではなく、状況に応じて予告していかなきゃですね。
「聞き取りたい」から、聞き続けるのをやめた
とにかく少人数でリラックスしすぎていて。
雑談の時間が井戸端会議のように永遠と続いてしまうほどメリハリがない。笑
そんな会話も一生懸命聞いてみましたが、会話の予想すらできないんですね。
単語も何一つ聞き取れない言葉をひたすら聞くだけでは何も理解できませんでした。
会話に参加させようと英語で補足してくれるんですが、フランス語を勉強しているのかこっちが英語を教えているのかわからなくなることも。
これは必要な時間ではないなと思って、不要なことは聞かずに今の自分が聞き取れることに集中するようにしました。
今はテキストのリスニングCDを駆使しています。
この間は周りが雑談し続ける中、復習も含めて3日連続で同じレッスンCDを聞いていました。笑
日本のフランス語初心者のレベルとは全く違う!
初心者向けが早すぎるんです。笑
それでも繰り返し聞いて、予想して書き取り、講師に確認するという手順で、音だけでなく目でも単語を確認できるようにインプット方法を変えました。
これで初歩的な名詞や動詞を知ることができたので、理解度0%だった雑談の内容が少し想像できるようになったのは嬉しい進歩です!
「積み重ねたい」から、手順に従うのをやめた
初めての学習なら最初はこれから始めた方が効率が良いとか、こっちの方がお得とか、いろんな情報がインターネット上にあふれてますよね。
でも自分に合った教材なんてその人のレベルで異なりますし、学習する環境や受講者の性格によっても違うんじゃないかなって今は思います。
私は学びの順序に応じた「適切」なものが欲しいと思って、語学学校でもリクエストしたりリサーチしたりと色々としていました。
それでも何を聞いても宇宙語に聞こえた最初は、何を選んでも全くわからなくて。
何冊か初級のものを買ってみましたが、それすら「適切」かわからなくて。
最終的には教材を選ぶのもストレスになってました。
全てが手探りながらもいくつか薄〜い子供向けのテキストをやってみると、お?これ見たぞ?とか、これはまだ難しいやとか、気づけるようになるんですね。
そもそも自分の興味あるものや理解できるものしか続かなかったんです。
何より手順を意識して正しい教材を選ぶ時間よりも、積み重ねることが大事!
つまずきながらも、いろんなテキストや手法を試せばいいんです。
語学に近道はありません。
「仲間が欲しい」から、無理に求めることをやめた
学校は同じ目標や同じレベルの人を見つけて学習意欲を高める場だと思っていたんですが、私の語学力があまりにもなさすぎて上手く伝えられず。
悲しいし寂しいですよね〜。
辞書やアプリを使ったり、ノートに書いてみたりと試行錯誤してみましたが、分かってもらおうとすればするほど空回りしているような気がしていました。
同じ移民で同じ環境にいるからって、気が合うとは限らないから友達と思ってもらえるかは別の話かぁ・・・。
と、友達ゼロ!の状況がしばらく続きました。
そんなこともありながら、この地域の移民の先輩とお話する機会があって。
好きなことを広げながらその延長で友達ができるといいよねと言われて、そりゃそうだと納得するところがあったんですね。
吹っ切れた感もありますが、それから無理することをやめました。
ぽいぽーいっと。
もう自分でいいや。って。笑
すると、ふとしたきっかけで、同じようにこの地域に移ってきて頑張っている人や移住者をサポートする地元の人にも出会うことができて。
タイミングもあるんでしょうが、好きな場所で笑顔に振舞っていると、物事が良いように引き寄せられていくんですね。
まとめ
長期戦になる語学学習を生き延びるためには、全体的に小さなことに捕らわれないことが重要かもしれません。
ストレス抱えるのは続きませんからね〜。
1度は断念しかけた学校ですが、今はいつでも辞めていいやと思って気楽なマインドで通えています。
不要な考えを捨てて、出来ることを少しずつ見つけることが、モチベーションに繋がるかも知れません。
何を選んでも間違いなんてないんです。
自分らしく長く続けられる学習方法の取捨選択をしていけるといいですね。