East Canada Diary

カナダ東海岸ケベックから自分らしく暮らす日常を綴ったブログです。

Life 海外妊娠・出産

カナダではじめての妊娠!費用・医療・育休制度で決めた海外出産

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お久しぶりの更新です。2019年にカナダ・ケベック州で第一子を出産して母となった Yuki(@yukihyodoo) です。

はじめての妊娠が海外となると 出産方法や手続き、文化の違いと 戸惑うことや不安がより大きく感じられますよね。

わたしはカナダ暮らしも6年目でしたが、カナダでの出産の流れはもちろん、そもそも妊娠中の過ごし方もわからず戸惑うこともたくさんありました。

妊娠が発覚して最初に悩んだことは 日本とカナダのどちらで出産しようか ということです。

結果として、

  • 出産に関する費用が無料であること
  • 医師と英語でコミュニケーションができること
  • 夫が育児休暇を取得できて生まれてすぐの子供に会えること

この3つがわたしの中で大きな決め手となって カナダでの出産を決意しました。

この判断に至るまでに調べたことや気になったことを わたしのケベック州での妊娠経験を通してご紹介したいと思います。

同じように海外出産か日本での里帰り出産かで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

カナダで出産すると子供の国籍はどうなるの?

カナダ国籍と日本国籍の両方を持つことができる?!

カナダは出生地主義なので、カナダで生まれた子供は誰でもカナダ国籍を得られます。

両親の出身国によって変わるというようなことはありません。

逆に日本国籍はというと 日本は血統主義を採用しているので、親のどちらか または 両方が日本人の場合は日本国籍も取得できます。

わたしたち夫婦(嫁:日本人・夫:カナダ人)は日本でもカナダでも婚姻関係にある国際結婚カップルで、カナダで子供を出産しています。

そのため、子供の国籍は通常の出生手続きでカナダ側へ登録され、日本国籍は最寄りの在カナダ日本大使館へ必要書類を揃えて提出して取得しました。

この日本側への申請は カナダで出産してから3ヶ月以内に行う必要があります。

ちなみに、日本国籍の申請書類の中に含まれる 『出生証明書』 は取得に時間がかかることもあるそうなので、できるだけ早く手続きを進めることをお勧めします。

子供の出産後の申請書類についてはこちらのページを参考にしてください。

ということで カナダで生まれてきた日本人を含むカップルの赤ちゃんは、カナダと日本のパスポートを2つ保持できることになります。

ただし、あくまでこれは国籍を一時的保留しているだけなので、子供が22歳になるまでにどちらかの国籍を選ばなければならないことをお忘れなく。

カナダでの出産にかかる費用は?

州の健康保険適用でタダになる?!

カナダで出産する場合、州の保険に加入していれば妊娠に必要な基本的な検診、分娩に関わる費用はすべて無料です…!

建て替えて支払う訳でもないので、病院やクリニックでの診察が終わると 受付に寄ることもなくそのまま病院をあとにすることとなります。

わたしは移民でケベック州の健康保険に加入しているので、ほんとうに1円も出費することなく出産しました。

無料になったのは、

  • 妊娠定期検診
  • エコー検査
  • 21トリゾミー検査(染色体検査)
  • 羊水検査(染色体検査に引っかかった人のみ)
  • 妊婦糖尿病検査
  • 予防接種
  • B郡溶連菌の検査
  • 産前マタニティクラス
  • 無痛分娩注射
  • 陣痛・分娩室
  • 入院時の共同部屋
  • 入院滞在時の食事

その他 羊水検査に替わる血液検査や個室入院、民間企業のマタニティクラスなどを有料で受けることができますが、わが家は使いませんでした。

ちなみに、カナダで途中まで検診を受けて その後日本へ帰り、里帰り出産をする方もいます。その場合、日本に帰国したあとに国民健康保険に加入すれば 日本で出産育児一時金の支給を受け取ることも可能だそうです。

日本との妊娠検診・超音波検査の違いは?

問診だけ?!内診のない定期検診

妊娠に関する検診も保険でまかなわれるので、基本的には必要最低限の内容で経過を追うことになります。

わたしは日本と同じような病院出産を希望していたので、定期検診は産婦人科専門医がいるクリニックなどで受け エコー検査は総合病院で行っていました。

ケベック州での妊娠定期検診の流れについてはこちら→

クリニックでの定期検診の頻度こそ日本と同じような回数ですが 内容はとても簡素なもの。

血圧・体重を計り、胎児の心音を確認できたら それで終了です。

内診は必要なければ行いません!

定期検診の初回こそ 私たちの健康状態、血縁の健康状態など質問を受けて1時間ほどかかったものの、それ以外は毎回15分ほどで終わる診察。

状況に変わりなければ 口頭で確認するだけという、至ってシンプルなのがカナダ流です。

妊娠中のエコー検査は基本2回!

もう一つ、日本との大きな違いは エコー検査の回数です。

こちらも特に異常がなければ たったの2回のみ!

お腹の中の赤ちゃんに会える回数が限られるとなると とても貴重に感じられます。

日本では当たり前のようにもらえるエコー写真も、お願いしないともらえないと聞いていたので わたしは毎回お願いしていました。

この検診・検査を通して、医師が少しでも異常や気になることがあると判断した場合に 専門病院で詳細な検査を受けることになります。

わたしは胎児のサイズが小さかったので、最終的に計10回ものエコー検査を受けるという手厚いフォローアップを受けていました。

【妊娠記録】エコー検査が2回のはずのカナダで複数回のフォローアップを受けた話について はこちら→

一時期は別の専門病院に毎週のように通っていて、かかる医師も毎回違う人でしたが、どの先生も状況を丁寧に説明してくれて 不安を取り除いてくれたのでとても安心できました。

医師や看護師、医療機関とのコミュニケーション言語は?

フランス語圏でも英語でコミュニケーション可能!

妊娠初期はケベック州奥地に住んでいたので、電話予約や受け取る資料もすべてフランス語。受付や看護師さんの中には英語が不得意な方も多くいました。

慣れない環境に加えてフランス語ができないわたしは、不安もあったので可能な限り夫に同行してもらうことに。

ですが、医師は当然のように英語が話せます。

定期検診、エコー検査、出産とすべてを通して医師とコミュニケーションができなくて困るというようなことはありませんでした。

わたし自身 医療英語や専門用語に不安はありましたが、妊娠関連の単語を事前に調べてなんとなく理解しておくことで乗り越えられました。

特に役に立ったのが、妊娠初期にもらった From Tiny Tot to Toddler というカナダ政府発行の分厚い冊子(英語・フランス語版両方あり)です。これを少しずつ、毎日夫と一緒に読み込んでいました。

妊娠の時期に沿って丁寧にまとめられているので、自分の周期に合わせて読んでいくと効率よく関連する英語を把握できるので、手に入れた方は熟読をおすすめします。

海外で妊娠したら知っておきたい!出産に関する英単語 はこちら→

地域によっては英語のマタニティクラスがないところも

ケベック州では 無料で受けられる prenatal course と呼ばれる 妊娠出産準備クラス があります。

妊娠中の気をつけることや、陣痛から病院に行くタイミングや流れ、授乳方法や赤ちゃんの初期の病気についてなどを教えてくれます。

しかし 気をつけたいのが、フランス語圏のケベック州では 地域によってはフランス語でのみ開催のところもあること。

わたしは英語の需要がない地域に妊娠中期まで住んでいたものの、ラッキーなことに英語話者の看護師さんを手配してくれて約1時間半のコースを2回、しかもプライベートで受けることができました。

ただ、その後引っ越すことになり、地域の情報や内容が異なるか確認したかったので 引っ越し先にて英語で受けれるか問い合わせたのですが…。

残念ながら無料サービス内での英語の開催はないとのこと。民間の有料マタニティクラスを紹介されました。

粘って夫からも連絡を入れてもらい、英語話者の看護師さんと1度個人面談をしてもらえるというところまで話はついたのですが、臨月に入ってもスケジューリングされず。

もう今更だなと思って、フランス語の資料だけe-mailで送ってもらって終わりにしました。まあ、結局この資料は読まずじまいだったんですが…。

フランス語がわからないことで、気軽に連絡を取ったり話したりできる同じような妊婦さんに出会えなかったのは少し寂しかったです。

夫の出産時の立会いは?入院は何日?育休は?

パートナーの立会い出産で感動を分かち合う

わが家は夫が出産に立会いました。

家庭の仕事状況によって異なるとは思いますが、カナダではほとんどの人が同伴者を伴って出産に挑むようです。

定期検診のクリニックと出産する病院が異なるので、事前に病院訪問をして出産時の過ごす場所、備品や準備物など、立会い予定者と共に説明を受けます。

そのため いざ病院に向かう際も悩むことはありませんでした。

陣痛の痛みに耐えている合間も、飲み物を渡してくれたりマッサージしてくれたり。無痛分娩にも関わらず わめきながら手を強く握るわたしをひたすら励ましてくれて、出産の瞬間を夫婦で一緒に迎えられました。

夫は涙を流すことこそしなかったものの、感動と喜びで胸がいっぱいになったと言っていました。

立会い出産だと同伴者がへその緒を切れる病院もあるそうですが、わたしがかかった病院では聞かれることもなく医師がちゃちゃっと切断していました。

生まれたての赤ちゃんを skin to skin で抱っこし、2時間ほどそのまま赤ちゃんと夫だけの家族水入らずの時間を過ごしてから 入院用ベッドに移動でした。

海外での初めての出産で 前駆陣痛からの一時帰宅もあったので、側にいてもらえたのはとても心強かったです。

出産後の入院は母子同室、50時間後に退院

壮絶な出産が終わったと思ったら すぐに母子同室の入院生活が始まります。

オムツ交換と授乳のルーティーンを夫婦で休みなくお世話していきます。

基本的にカナダでの出産・入院は 通常分娩なら1〜2日、帝王切開でも3〜4日の滞在なので、さっそく帰宅してからのシュミレーションができてよかったと思います。

入院中、担当する看護師さんは昼夜毎日違うのですが、毎回挨拶に来てくれて 不安だった授乳も一緒に確認してくれました。

育児レクチャーについても特にスケジュールがあるわけでもなく、授乳や沐浴についても短時間で終わるものでした。

あとは必要なときに授乳して自分のタイミングで睡眠を取って…とかなりリラックスして過ごします。

退院前には 何かあったときや不安なときの連絡先はもちろん、母親の産後メンタルケアや新生児の間に気をつけることなども確認してくれ、自宅で育児できると言えるようになってから退院となります。

最終的に退院したのは 出産から55時間後でした。

臨機応変に取得できる育児休暇

この入院・出産で気になっていたのが仕事の調整と育児休暇。

出産後に2週間、その3ヶ月後に日本帰国用に1ヶ月取っています。

(カナダの育休制度としてはもっと長期間取得することもできます。)

夫は妊娠期間中に転職をしているのですが、新しい職場でも 当たり前のように臨月あたりから出張がないよう調整してくれたり 陣痛・出産の日から育児休暇を取得できたりと、カナダでは職場の理解が得やすいのかなと感じました。

出産後、日本側の両親、それに義父母もすぐには息子に会いに来れず、引越しで知り合いが少ない環境だった私たち。

はじめての新生児との生活でしたが、夫が率先して家事・育児をしてくれて助かりました。なにより 夫婦で子供の日々の成長を一緒に見守ることができたので、育休を取ってもらってよかったなと思っています。

まとめ

海外での第一子妊娠、第一言語がフランス語圏、異なる医療制度に育児環境。

妊娠途中で環境が変わったり詳細な検査も必要になったりして不安になることもありましたが、周りからのサポートもあって無事に出産を迎えることができました。

日本と比べると出産事情の違いにストレスが溜まりそうですが、海外の異なる環境や考え方を受け入れて リラックスした妊婦生活を過ごしてください。

わたしの経験が海外で妊娠・出産を控えている方の参考になれば嬉しいです。



-Life, 海外妊娠・出産

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管理人のYukiです。

20代後半でコンサルティング会社を退職し、カナダに移住して5年目。現在はケベック州に滞在しています。

カナダ東海岸のライフスタイルを中心に、語学・暮らし・旅行・刺激を受けた内容をありのままに綴っています。

 

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