第二言語同士で会話するカップルの国際結婚で身につくこと
国際結婚というと、どちらかが相手側の文化や言語の勉強をしていたり、お互いの文化に馴染みがあったりというパターンの方が比較的多いかと思います。
私たち夫婦の場合はちょっと違っていて。
彼はカナダ人でも第一言語がフランス語の東カナダケベック州出身。
英語も19歳までは全く理解できず、ましてや日本の文化や言葉に対して特に興味も馴染みもない人です。
そして私はカナダにはスノーボードが好きで来ていたので、カナダに公用語が2つあってケベック州の中には英語に馴染みがない人もいるということを全く知りませんでした。
夫の第一言語はフランス語、私の第一言語は日本語。
育った環境や両親の話す言葉もそれぞれの母国語で、お互いの言語や文化に共通点がない2人ですが、それでも趣味を通じて出会うんですね。
知り合った頃は私の英語力は少し毛が生えた程度だったので、詳細に伝えたいのにうまく言葉が出ない時もあって。
google翻訳を片手に用意するのは標準装備でした。
それでもなんとか相手へ自分の考えを伝え理解し合うことができ、出会って2年と1ヶ月で籍を入れることができました。
結婚してからも変わらず、相手の母国語をお互いに理解できるわけではないのでコミュニケーションは第二言語の英語のままです。
国際結婚ならではの困難や不安、そして葛藤もありましたが、2年と4ヶ月を過ごしてみて2人共が外国語だからこそよかったのかもなと思えることにも気がつきました。
こんな環境だからこそ成長したのではと思える「第二言語同士の結婚でスキルアップできたこと」を紹介します。
辛抱強く相手の話を聞く力がつく
外国語だと翻訳で単語はわかっても、ニュアンスや背景をしっかり伝えないと違う意図で理解されることもあるかもしれません。
母国語だと一言で伝えられることに対して2倍以上の労力がかかることもあります。
スムーズにことが運ばないのでストレスも溜まりやすく、感情表現が豊かで短期な私はイライラしがちでした。
夫は決してそれを諦めることなく聞いてくれる人で。
私が説明に疲れても、しっかりと最後まで聞く姿勢でお互いが理解できるように促してくれます。
それも彼が英語が流暢に話せないまま英語圏で暮らし始めた19歳の頃、皿洗いのバイトで "クワッ?(What?)" と何度も聞かなければ理解できない苦労をしていたからこそかもしれません。
言葉が違うことで自分の思い通りにいかない壁も増えますが、相手がうまく言葉を選べるまで待てる「忍耐力」が身につくようです。
言葉にする前に落ち着いて考え直す力がつく
夫婦なので意見が合わないこともありますし、喧嘩になるような時もあります。
ただ、特に少しスラングの入り混じるような強い喧嘩言葉を選びたいとき、慣れないうちは頭の中で言葉の変換をしているうちに意味を考えたりして熱が冷めてしまうようなこともありました。
結果として、口から出る前に本当にこの言葉を言うべきかもう一度考えるので、罵り合うことが言葉が通じるケースより少なくなったと感じます。
第二言語が流暢になっていってもこの「冷静な判断力」はなくさないようにしたいですね。
直接的な表現で本意を伝える力がつく
日本語だと遠回しな表現や遜った言い回しなんかも多くあります。
もちろん他の言語でもあるのでしょうが、第二言語話者同士では複雑な表現は避けて、直接的に表現するようになります。
シンプルでわかりやすい愛情表現であったり、要点とポイントに焦点を置いた伝言だったり。
言葉を正確に操れる力がないうちは、不要な情報を自然と削っているはずです。
そうすることで「わかりやすく伝える力」が身につくのではないでしょうか。
自分の視点を広げて他を受け入れる力がつく
異なる環境や価値観を受け入れることで、自分の知らない世界が広がります。
第二言語だけでなく、お互いの国や母語についても興味が出てくるでしょう。
私はフランス語の勉強を始めましたし、夫は日本の文化や食事が好きになりました。
彼は日本語は話せないながらも気に入った言葉は拾って覚えてますね。
付き合っていた頃に1ヶ月半程日本人ハウスに同居させたことがあるのですが、そのときに学んだ「バシャーン!(水に飛び込む音)」は音の響きが面白いらしく、3年前から今もしっかり使ってます。
お互いの国や言葉に興味が広がって、多様な価値観を認める「異文化への理解力」が伸びるのも一つのポイントではないでしょうか。
17.5億人とコミュニケーションできる言語力がつく
必然的に英語を話すことになるので、毎日が英語の勉強です。
これを積み重ねることで語学力が向上して、世界の4人に1人(英語を実用レベルで使う人)と会話ができるようになれるかもしれません。
これってすごいことですよね!
生活を通して単語を調べ、学び、また使うことで、実用的な英語を自分のものにしていくことができます。
家族で「英語力」を楽しく向上させていけるってラッキーなことですね。
そう考えると、第二言語話者同士の結婚って大変さを超えて毎日が発見と驚きで面白いものになるんです。