海外で暮らすとなると、その国の言葉ができないと生活できないんじゃないかと思いますよね。
でも現地での語学力が飛び抜けているわけでもないのに、
「え?!あの人と友達なの?」「いいなぁ、どうやって出会ったの?」
と不思議に思う友達は周りにいませんか?
流暢な英語が話せるわけでなくても、語学学校に通っていなくても、海外で生き抜く力がある人には語学力以外の別の力が備わっています。
私がスウェーデンとカナダで合計6年程暮らして気づいた、「外国で生き抜く、英語力より大切な6つの力」を紹介します。
語学力以外に何が必要か?
五感全てを使って不足情報を補える「表現力」
スラスラと英語が話せないことがわかっていると、できないことを補うために使えるものを全て使っていると思いませんか?
ジェスチャーやツールを最大限に使うと、言葉だけで伝えるより声の抑揚や身振り手振りが大きくなっていきますよね。
ついその様子がおかしくて笑ったり、相手の勢いに引っ張られて話が盛り上がって行くこともあります。
そうなると自分だけでなくて相手も一緒に楽しくなっていくんです。
表現力を豊かにして、この人面白いわね!と思わせれば次第に心を開いてくれて友達になったり、いろんな情報を提供してくれたりするようになりますよ。
理解できるまで粘り強く聞く「根気力」
国や文化などの背景が違うと、日本人のように空気で察するということがしにくいことが多いです。
役所手続きや仕事の流れはもちろん、普段の生活ですら新しいことだらけです。
さらに現地の子供が当たり前と思うことですら、わからないことだらけかもしれません。
それでもどこまでわかって何が分からないのか、ポイントを明確にして聞いてみましょう。
理解することを諦めずに根気よく、真摯に向き合ってみましょう。
こちらも一生懸命な姿を見ると、手助けしてくれる人が必ず出てきます!
好きなことに打ち込む「没頭力」
類は友を呼ぶって言いますよね。
お互いの趣味や興味が合う同じ感覚の人ってなんとなくにおいでわかりませんか?
それが外国人であっても同じだと思います。
スポーツや音楽は世界共通ですし、手芸や絵画もそうです。
自分の好きなことに没頭できる場所やコミュニティーが周りにあると思います。
なければ好きになれそうなことを初めてみればいいんです。
新しい土地で、近所の手芸店の編み物クラブに参加して手芸を初めた方もいます。
私の場合はスノーボードで、ゲレンデに行くことで地域の同じ趣味の方と知り合うことができました。
どんなことでもいいんです。
家を出て人に出会える環境で趣味に打ち込んで仲間を増やしましょう!
困ったことを自分で解決する「自活力」
親や友達、住み慣れた場所から遠く離れて、さらには海外で長い期間暮らすとなると、暮らしに関わる全てのことを自分でやるしかなくなります。
自分のお金と責任の元で生きていくことを試されるのです!
例えば、夜中に体調不良になった時も日本の家族に電話したところで誰も助けてはくれません。
怪我をして料理ができなくなっても、生きるために食べられるものを買うなり作るなりしなければなりません。
困難や想定外の事態にも自分で対応していく力が求められるのです。
ただ依存せず独立するとは言っても、決して一人で生きているわけではありません。
仕事や趣味を通じた友達や、地域のコミュニティなど、周りの人を大切にしていると頼る訳ではなく自然と助けてくれる人が出てくるはずですよ。
鬼のように軽いフットワークを持つ「行動力」
とにかくじっとしてない人が多いです。
アクティブですね!
海外だからこそ日本では出来ない経験をしようと思う人も多いのでしょうが、そのお陰か誘いにはすぐに乗ってみたり気になったところにはすぐ足を運んだりと、フットワークの軽さがハンパじゃないです。
カナダからだとカナダ国内やアメリカ旅行にとどまらず、南米やカリブ海クルーズに行く人も少なくありません。
とにかく常にアンテナが張ってあって、面白そうなことを見つけるのがうまい!
そしてとすぐに飛びついていけるこの行動力が、違う環境でも生き抜く力になってるんでしょうね。
柔軟な考えを持つ「適応力」
郷に入れば郷に従えと言いますが、日本の感覚のまま外国で暮らしてないですよね?
チップ文化のカナダでは、日本と同じような顧客サービスを味わいたいならそれなりの支払いが必要です。
商品に関しては百均のクオリティはいまひとつですし、日本の調味料は2倍〜3倍の値段なのは珍しくはないでしょう。
ただ日本と比較するばかりでは、こっちでの生活も楽しめません。
使えるものは代用したり足りないものを楽しんだりする心が大切です。
多様な価値観や文化の違いを受け入れて、現地の感覚や習慣に触れてみましょう!
1年後には、当たり前のように現地に溶け込んでいると思いますよ。
まとめ
最初は生態がわからなくて宇宙人のように思える外国人ですが(少なくとも私はそうでした。笑)、彼らも同じ人間です。
外国に行くというより、違う土地に移り住んだ先が訛りがすごくてコミュニケーションが大変ぐらいに思うと気が楽になるかもしれません。
簡単な挨拶やお礼の言葉一つにしても、最低限の語学力で構わないのでいつも通り心を込めて伝えましょう。
そして相手の国や地域を知ろうと努力してみましょう。
いろんな経験を通じて知識や能力を積み重ねることが、グローバルな環境を生き抜く力になると思います。