こんにちは、カナダのケベックに移って1年以上経つ Yuki(@yukiecdblog)です。
カナダと一言でいっても、国土は世界で2番目に大きく、時差もある国です。
東部のケベック州では公用語も違えば、文化も違うことがたくさんあります。
そこで、わたしがカナダ西部で3年暮らしてから東部のケベック州北部へ移動し、生粋のケベコワ(ケベック人)と過ごしてカルチャーショックを受けたことをご紹介します。
カナダのフランス語圏に興味がある方、日本でもある地域の違いはカナダでもあるのか気になる方は、読んでみて「へ〜!」と思ってみてください。
カナダの西と東で暮らしてわかった意外な違い
日本には雪があるのかと聞いてくる
ケベックでは日本人や日本文化になじみがある人は、西部や首都のトロントに比べて圧倒的に少ないからか、「冬はあるの?雪は降るの?」と西部では聞かれたこともない質問をされました。
カナダでもウィンターリゾートに住んでいたときは、
「ジャパウ(Japan Powder = Japow)最高だよね!」
と日本のふわふわしたサラ雪を絶賛する人が異常に多くて。
日本のパウダーがカナダのリゾートに来る世界中の人に知られていたのにも驚いたのですが、東部では雪が降ることでさえ知られていないとは。
ケベック州の北部に行けば行くほど顕著で、日本の実態は知られていないんだなぁという印象を受けました。
親族の数が多くて、絆が強い
日本の団塊の世代にあたる年代のケベック出身の人たちは兄弟が多いんです。
ケベック州出身のフランス系カナダ人、セリーヌ・ディオンも14人兄弟。
身近なところで、ケベック出身の義母は5人兄弟で、義父は驚異の18人兄弟!
夫ももはやおじやいとこの名前を覚えられないそうで・・・。
これだけの大家族だと全員が集まることは少ないのですが、クリスマスや夏の時期には5家族以上は最低でも集まるし連絡も頻繁にとってます。
一同が一斉に集まったり長期一緒に過ごしたりする姿を見てると、絆の強さを感じて家族っていいなと再認識させてくれます。
夏のアウトドア用品は揃ってる
ケベック州はカナダの中でも一番大きな州で、水力発電が主要産業の一つにもなるほど川や湖がたくさんあります。
水辺でのアクティビティが人気で、夏になるとカヌーやATVをトラックに積んで移動していたり、RV車でキャンプ場に2週間以上の長期滞在をしたり。
もちろんホームセンターは連日大賑わいで、プール用品やバーベキュー用品がセールになろうものならすぐに売り切れてしまいます。
極寒の冬とは反対に、限られた夏を存分にエンジョイすることへの投資は惜しまないようですね。
ビール1杯までなら車は運転する
日本では血中アルコール濃度0.03以上で酒気帯び運転になりますが、ケベックを含めカナダでは同じ単位に換算すると0.08以上と基準値が違います。
地元のバーに行くと「今日車で来たから1杯だけ」という人はよく見かけるし、従業員もわざわざ車で来ているのか確認しません。
とはいっても、同じ1杯でも体格によって血中濃度は変わりますし、お酒に強くない方もいるはずです。
また、基準値に達していなくてもアルコールによる影響の危険運転だと判断された場合は罰則の対象になることもあります。
ほろ酔いベテランのわたしは『飲んだら乗るな、乗るなら飲むな』でセーフティーゾーンにとどまっておこうと思います。
プーティーンは夕食になる
義父母と一緒に暮らしているとき、
「今日の夕飯はプーティーンにしようか」
と衝撃の一言を提案されたことがあります。
プーティーンとは、フライドポテトにチーズカードをのせてグレービーソースをたっぷりとかけたケベック名物。
おやつの時間の食べ物だと思っていたので、ポテトだしソースでお腹にたまるとわかっていても、サラダもお米もなくこれが主食なのはびっくりでした。
もちろん、提案は笑顔で受け入れて大皿のプーティーンをしっかりと平らげ、翌朝に胸やけがしたのはいうまでもありません。
ムース(ヘラジカ)ハンティングは憧れ
秋になるとハンティング好きの男たちがそわそわしだします。
ここに来るまでまったく知らなかったんですが、ケベックでは狩猟が盛んで一般家庭でも猟銃がある家庭は少なくありません。
アメリカからのお客さんも多く、1週間山でキャンプをして大きな獲物を狙う本格的なツアーに行ったり友人たちと週末カモを狙いに足を運んだりと規模もさまざま。
ハンティングのドキュメンタリー番組も当たり前のように放送されているし、猟銃もホームセンターで売られています。
野生のムース肉は一般には販売されていないのでとても貴重ですが、臭みもなく脂身は少なく、肉本来の味を味わえるもので美味しかったです。
(来年も夫の親族から譲ってもらえるといいな・・・)
思った以上に英語が通じない
最後はもちろんケベック州の公用語、フランス語。
教育も公共の標識もフランス語を表示することが義務付けられているので、街中にフランス語があふれています。
若い人は英語を話せる人が多いのですが、年配の人は話せない人が多いです。
また、カナダからの独立を求めた政権投票を行った歴史もあり、フレンチカナディアンという独自のアイデンティティを持っています。
ケベック州を訪れるときには、フランス語の基本的なあいさつを覚えておくとコミュニケーションが取りやすいかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ケベック州はフランス語での生活で、英語や日本語での情報が少なくて事前情報がまったくないので新しい発見の日々です。
1年経ってもまだ知らないことが山積みなので、どんどんいろんな経験を積み重ねて気づきをシェアしていきたいと思っています。