国際結婚した20代後半の夫ですが、今現在日本語でいうところの野生生物保護学科のようなセジェップと呼ばれる専門学校のようなところに通って3年になります。
こちらでは一度社会に出てから、学校に戻る人も珍しくはないんですね。
日本の学校と同じように、ここカナダの学校でも学科の専門的なことだけではなく、一般教養ももちろん学びます。
この一般教養が夫は苦手なようで。
受けなくて卒業できるならそうしたいといっています。
そんな授業で、先週から「どうしよう〜」と悩んでいるのが来週の水曜にある「コミュニケーション&表現」の授業。
このクラスの中で、5分の口述試験があるんだとか。
授業の15%が評価につながる、大事なテストだそうです!
夫は人前でかしこまって話すのは特に緊張するタイプで、前のテストの時も1週間ぐらい前からオロオロしていました。
そもそも一体どう言った授業なのか一度も聞いたことがなくて。
気になったので、「カナダの専門学校で学ぶ一般教養」はどんな内容なのか、この授業について聞いた内容をインタビュー形式でまとめてみました。
カナダの専門学校の授業「コミュニケーション&表現」
Q. このクラスでは何を勉強しているの?
パブリックコミュニケーションっていって、意図を正しく伝えたり読み取ったりするために「メッセージを明確にする方法」や、伝えるための発表の仕方、言葉の選び方、間の取り方、ボディーランゲージ、立ち位置など全てを含めた「プレゼンテーションの仕方」を練習を通して学ぶんだよ。
Q. このクラスはどんな時間割なの?
クラスは半年で1週間に2回、1回が1時間45分のクラスだよ。
今日は金曜だから、13:30〜15:15だったよね。
Q. 授業のカリキュラムってどんな感じ?
大きく3つの期間に分かれていて。それぞれのシークエンスがだいたい5週間かな。
授業や先生によっても違うけど、このクラスは徐々にステップアップして学んでいく感じなんだ。
Q. それぞれのカリキュラムってどんな感じ?1つ目は?
最初の5週間は静止広告のメッセージ分析をしたんだ。
伝達ターゲットや色や形から与えられる印象を勉強して、レポートで理解度を確認するんだよ。
Q. なんだか難しそう〜。どんなレポート書いたの?
2パターンのポスターから好きな方を選んでレポートを書くんだったんだけど、LEGOの広告を選んだよ。
それがちょっとクリーピーでね!
2009年の広告なんだけど "kids shouldn't watch too much tv" というメッセージとともに注射器でドラッグをしている人のようなダークな広告で。
子供向けの会社だけど、メッセージから広告ターゲットは両親だよね。
でもドラッグに依存した人の絵から依存症を出したいのかな〜。とか。
Q. ちょっとどぎついね...。2シークエンス目は?
これがちょうど今なんだけど、新聞や雑誌の記事から他人の意見の伝え方を読みとることも勉強したよ。
そうそう、自由なトピックで抜き打ちの1分間のプレゼンもあったな。
Q. 抜き打ち!なに話したの?
自分の経験についてだね。
ケベックで高校を卒業してからで、ブリティッシュコロンビア州にスノーボードをするために5年住んで、学校に戻ってからもゲレンデでディガーとして働いてることについて話したよ。
Q. プレゼンについては実践だけ?
いや、どうやって人前で緊張しないようにするか、そういったこともこのシークエンスのときに教えてくれたよ。
実践では5分の発表があるんだよ〜。
それがまさに今困ってるやつ!
今までよりも広いステージみたいな場所で、好きな映画や映像についてスライドなしの口頭のみで、自分の意見を交えて発表しなきゃなんだよね。
Q. へ〜。大変ね。んで最後のシークエンスは?
20分のカンファレンスが最後にある予定で。
これはスライドも用意して、必要なコンテンツに加えて自分の意見も入れ込む集大成だね。
もちろん、立ち位置や話し方とかプレゼン手法は全て評価されるよ。
Q. ん?カンファレンスってことは会議みたいに意見交換するの?
いや、プレゼンだよ。
僕らはカンファレンスって呼んでるんだけど、意味違うのかな?笑
Q. 英語では会議の意味だと思うけどね。最後は発表だけ?
30人のクラスだから、発表も含めると大体これで終わっちゃうんじゃないかな。
まだやってないからわかんないけどね。
まとめ
海外の授業の様子が伝わったでしょうか?
私自身ここ最近どんな感じか詳しく聞いたことがなかったので、今回話を聞いていて、ほんと授業!って感じで自分の学生生活が完全に懐かしくなりました。
ちなみに、悩んでた5分の発表はフィッシングドキュメンタリーやショートドラマも候補にあったけど、「千と千尋の神隠し」で消費とアイデンティティについて話そうかなーだそうです。
今年卒業予定ですので、しっかりと勉強してもらわなきゃですね!