9月に入り、夏の暑さが和らいで秋を感じる季節になってきました。
秋といえば紅葉、カナダのカエデといえばメープル街道です!
一生に一度でいいからカナダのダイナミックで壮大なもみじ景色を見てみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
でもカナダは広いし、メープル街道は全長800キロメートルとかなり長いです。
慣れない海外での車の運転はできれば避けたいですよね。
そこで今回はカナダで暮らして6年目の経験から、メープル街道のおすすめ立ち寄りスポットと「レンタカーを使わずに」回れるルートプランをご紹介します!
旅行会社のツアールートの比較をしたい方や、個人でのカナダ絶景観光を考えている方が旅行の道のりを考えるヒントになれば嬉しいです。
紅葉のベストシーズンは?
今まで紅葉のベストシーズンと言われていたのは9月下旬〜10月中旬ですが、個人的な肌感覚では少し遅れてきているようにも感じています。
昨年2017年のケベックシティでは9月末は紅葉はほぼ見られず、ベストシーズンは10月に入ってからでした。
紅葉は寒いところから始まるので日本と同じように北から南へ下がってきます。
飛行機の就航状況とアクセスの拠点
まずは拠点をどこにするのか、ということです。
アクセスの拠点としやすいのはトロントかモントリオールです。
ケベックシティへはカナダ国内便でも直行便が少なく、バンクーバーやカルガリーからでもこの2つの拠点候補のどちらかで乗り換えが必要です。
今までは日本から東カナダへの直行便はトロントだけだったのですが、2018年の6月からモントリオールへもエアカナダにて乗り継ぎなしで行けるようになりました。
メープル街道立ち寄りポイント4選
ナイアガラの滝
トロントから2時間ほど南にドライブでたどり着けるカナダを代表する観光地。
圧倒的なスケールを誇る世界3大瀑布の1つです。
有名なだけあってしっかりと観光地化しているので、言葉や行き場所にそれほど困ることなく紅葉に加えてエンターテインメントも楽しむことができます。
カナダ側とアメリカ側があって歩いて渡れるので、見比べてみるのも面白いですよね!
アルゴンキン州立公園
トロントとオタワの中間あたりに位置している、オンタリオ州最古の州立公園です。
どちらからも3〜4時間ほどのドライブで到着できますが、公共機関や現地ツアーを利用する場合はトロント発の方が情報が多いです。
丸1日かけて広い敷地内でカナダの大自然を感じながら紅葉ハイキングを楽しむことができます。
ローレンシャン高原(モン・トランブラン)
モントリオールから2時間ほどで到着できる、メープル街道の代表的スポットで、ツアーではよくローレンシャン高原と言われています。
ゴンドラに乗ってモン・トランブランの山頂から見渡す高原の紅葉はまさに絶景!
麓の村のヨーロッパ風の街並みで、10月にはハロウィンのデコレーションもあってとっても可愛いですよ。
ケベックシティ郊外
ケベック・シティから30分ほどの郊外に、オルレアン島やモンモランシーの滝、そして北米三大教会のひとつ、サンタン・ド・ボープレ教会があります。
ケベック・シティ内では赤色の紅葉はあまり見られないのですが、郊外に足を伸ばすと紅葉に加えて海外の田舎町や昔ながらの暮らしを垣間見ることができます。
オルレアン島においては、アクセスは車かタクシーのみでバスなどの公共機関が乗り入れていません。
現地の郊外ツアーを利用すると半日でかなり効率よく回れるので時間の節約になります。
東カナダ主要都市の距離感
ルートを考えるには各都市の距離感を掴んでおくとイメージがしやすいはずです。
メープル街道の端と端に渡るトロントとケベックシティですが、全長800キロメートルの道のりだけあってかなり遠いので数日かけての移動が必要になります。
- トロントからオタワまでは車で約5時間
- オタワからモントリオールまでは車で約2時間
- トロントからモントリオールまでは車で約7時間
- モントリオールからケベックシティまでは車で約3時間
飛行機だと待ち時間もあるので、場合によってはバスや鉄道とさほど変わらないこともあるかもしれません。
海外の不慣れな土地なので、無理に予定を詰めすぎないように余裕を持ったプランを立てるようにしてください。
レンタカーなし!3パターンの紅葉満喫モデルプラン
見所満載のメープル街道をレンタカーなしの公共交通機関や現地ツアーのみで周るルートをご紹介します。
ベストな紅葉が見たい!ラクしていい紅葉を見るルート
トロント発でケベックシティへ向けて北上するルートです。
北上の途中で、3箇所の見どころポイントへ立ち寄るプランです。
<モデルプラン>
1日目 トロント
2日目 → (日帰り)ナイアガラの滝 → トロント
3日目 → (日帰り)アルゴンキン州立公園 → トロント
4日目 → (バス)モントリオール
5日目 → (日帰り)モン・トランブラン → モントリオール
6日目 → (VIA鉄道)ケベックシティ → (飛行機)トロント
トロントからナイアガラの滝、アルゴンキン州立公園まではツアーもありますし個人で行くことも可能です。
モントリオールからモン・トランブランも同様です。
最終日のケベックシティからトロントへは、飛行機で1時間半ほどで片道$300カナダドル前後です。(早めに予約すると半額ほどの便にも出会えます。)
ケベックシティでの滞在は短めですが、中心地から空港まではタクシーで30〜40分ほど(空港へのアクセスはタクシーのみ!)なので、それなりに楽しめるはずです。
- 絶対にベストな紅葉を見逃したくない
- 旅行日程が限られている
- 短期間でできるだけ多くのポイントへ立ち寄りたい
- トロントを拠点にしたい
極上の紅葉を追いかける、ずっと紅葉秋三昧ルート
紅葉のピークと共に北から南下する移動する贅沢なルートです。
ケベックシティの最寄り空港は直行便が少ないので、モントリオール拠点だとどこからアクセスするにも便利です。
<モデルプラン>
1日目 モントリオール →(バス) ケベックシティ
2日目 → (午前帰り)ケベックシティ郊外 → (バス)モントリオール
3日目 → (日帰り)モン・トランブラン → モントリオール
4日目 → (VIA鉄道)トロント
5日目 → (日帰り)ナイアガラの滝 → トロント
6日目 → (バス)モントリオール
モントリオール⇆ケベック、モントリオール⇆トロントと往復移動があるので、交通手段を変えて気分転換するのも楽しみ方の一つです。
また、短めの移動はバスにして長めの移動はVIA鉄道にすると体力的にも楽に移動できます。
ざっくりですが、バスとVIA鉄道を比較すると時間は同じくらいで費用は1.5〜2倍の違いです。
ただバス会社によっては早めに予約すると破格の便もあります。
いずれの移動中も窓越しに最高潮の紅葉を楽しむことができるのは最高の贅沢ですね。
- 最高の紅葉を見続けたい
- 各都市をのんびりしながら贅沢に紅葉を楽しみたい
- なるべく楽な方法で移動したい
- モントリオールを拠点にしたい
ここまできたなら!プラスアルファで東カナダ制覇旅ルート
時間に余裕がある方は赤毛のアンで有名なプリンスエドワード島の紅葉や、ハリファックスの街並みも楽しんでみるのはいかがでしょうか。
トロント、モントリオールの双方拠点で考えられますが、モデルプランはトロントとしてみました。
<モデルプラン>
1日目 トロント → (飛行機)ハリファックス
2日目 → (バス)シャーロットタウン(プリンスエドワード島)
3日目
4日目 →(飛行機)ケベックシティ
5日目 → ケベックシティ → (VIA鉄道)モントリオール
6日目 → (日帰り)ローレンシャン高原 → モントリオール
7日目 → (バス)トロント
8日目 → (日帰り)ナイアガラの滝 → トロント
トロントからハリファックスへは、飛行機で2時間ほどで片道400カナダドル前後。
シャーロットタウンからケベックシティまでは乗り継ぎ便になり片道400カナダドル前後です。
(モントリオールだと直行便があるんですが、その後ケベックシティまでの移動費を考えると直接移動した方が費用も時間も節約になります。)
もちろん、どの飛行機も早めに予約すると半額ほどの便があることもあります。
ハリファックスからシャーロットタウンまではマリタイムバスを利用してアクセスできます。
10月のプリンスエドワード島は夏の長期休暇観光シーズンのピークを終えているので、落ち着いて紅葉や観光を楽しめます。
大西洋に面したハリファックスとプリンスエドワード島にも立ち寄り、東カナダの魅力を存分に味わってみてください。
- メープル街道+αを楽しみたい
- 東カナダを満喫したい
- 少し長めに休みが取れる
- 長距離を移動できる体力がある
まとめ
カナダ東部の観光主要都市を訪れながら、一生分の紅葉を楽しめるメープル街道。
わたしは初めて見たときに、日本の燃えるような赤いもみじとは違って、黄色や橙色、茶色や緑とたくさんの色が一面に広がる雄大な自然と壮大な美しさに圧倒されました。
カナダの東海岸のそれぞれの都市の魅力や人気スポットを体験して、一生の思い出を作ってみてください。
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